なめがた美味しい素材#7:トマト

トマト

トマト日本国旗・tomateイギリス国旗アメリカ国旗・pompdoroイタリア国旗・tomateフランス国旗・tomateドイツ国旗・tomateスペイン国旗・tomateポルトガル国旗・西紅柿中国国旗

α. 歴史

トマトは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)原産のナス科ナス属の植物です。8世紀の初頭、アステカやインカの民が最初に栽培したと言われている。16世紀の大航海時代に、メキシコに上陸したスペイン人が種を持って帰り、ヨーロッパに伝えられました。当時、トマトは有毒植物であるベラドンナに似ていたため、毒であると信じる人も多く観賞用とされていました。その後、イタリアの貧困層で食用にしようと考える人が現れ、200年にもおよぶ開発を経て今のかたちとなりました。一般的に食用になったのは18世紀のことです。日本には17世紀の半ばに長崎に伝わったのが最初とされ、当時は「唐柿」(とうし)と呼ばれていました。最初はヨーロッパと同様、観賞植物として利用されており、日本で食用として利用されるようになったのは明治以降といわれています。昭和に入ると日本人の味覚に合った品種の育成が盛んに行われるようになりました。

β. 体に良い優しい食材

トマトには様々な栄養成分が含まれています。トマトの機能性成分といえばリコピンが有名ですね。リコピンは、赤色を呈するカロテノイドの一種です。β-カロテンの抗酸化作用や抗がん作用は知っている方も多いでしょう。そもそも抗酸化作用とは、体内の細胞が活性酸素という化合物に傷つけられて老化やがん化するのを防ぐはたらきのことをいいます。リコピンの抗酸化作用はβ-カロテンよりも2倍、ビタミンEの100倍といわれています。他にも美肌に効果的なビタミンC、塩分の排出を助けるカリウム、腸内環境を整える食物繊維などをバランスよく含んでいます。また、最近の研究では脂肪燃焼作用を有する物質が多く含まれていることが発見されました。現代のトマトは食味の改良のみならず、従来のトマトの栄養素をさらに高めた機能性野菜としても販売されています。生活習慣病の予防や老化防止のためにもトマトを積極的に摂取したいですね。

γ. トマト活用術

・トマトはうまみの宝庫だった!

うまみ成分とは、代表的な「グルタミン酸」と「イノシン酸」の他に30種類もの物質が確認されています。グルタミン酸とイノシン酸を合わせると単独の時よりもはるかに強いうまみが得られます。これは「うまみの相乗効果」といわれています。実は、トマトにはこのグルタミン酸が豊富に含まれています。日本で昆布だしやかつおだしを料理に使われてきたように、南欧州の地中海沿岸地域では、トマトが料理のうまみ「だし」の役割を果たしていたのです。肉や魚にはイノシン酸が豊富に含まれていることから、トマトと一緒に調理することでうまみたっぷりの料理が楽しめます。

 

・トマトの食べ方

トマトに含まれるリコピンは熱に強く加熱調理により抗酸化力があまり低下しないという長所があります。また、リコピンやカロテンは油に溶けやすい性質があるため、油を使った調理法で吸収率を高めることができます。トマトは生で食べられる手軽さもよいところ。生食用のトマト(ファースト系やピンク系など)はそのまま食べた方がおいしくいただけます。上手に使い分けて、日常の食事に取り入れたいですね!

δ. トマトの機能性研究

・農林水産省「にっぽん食育推進事業」

・京都大学

Potent PPARα Activator Derived from Tomato Juice, 13-oxo-9,11-Octadecadienoic Acid, Decreases Plasma and Hepatic Triglyceride in Obese Diabetic Mice

PLoS ONE 7(2): e31317. doi:10.1371/journal.pone.0031317

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