なめがた美味しい素材#2:イチゴ

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α. 歴史

「イチゴ」は、バラ科の植物です。お店で購入出来る栽培種は、「オランダイチゴ」と言うもので、オランダ人から伝わった品種を栽培種として用いられています。植物分類においては、栽培種の「オランダイチゴ」意外に、子供の頃に山で見つけた「蛇イチゴ」や「木イチゴ」なども同じ「イチゴ」の仲間です。一般的に、これらの「イチゴ」を「野イチゴ」と私達は呼んでいます。

我国で記録されている「イチゴ」は、日本書紀に記されています。しかし、当時の「イチゴ」と言えば「野イチゴ」を示していたと考えられ、現在の栽培種とは違います。

栽培種である「オランダイチゴ」は、江戸時代末期にオランダ人が日本に持込みました。我国に「オランダイチゴ」が紹介された当時は観賞用として普及したようですが、食べることはしなかったようです。

更に時が経ち、現在の「イチゴ」は、昭和40年代に米国や英国から入って来たもののようです。

昭和30年頃から「イチゴ」のハウス栽培が日本で始まりました。昭和50年代に入り、様々な地域で品種改良が行われたことにより、西日本の代表品種は「とよのか」、東日本での代表品種は「女峰」が有名になりました。現在では更なる品種改良から「さちのか」「あまおう」「とちおとめ」「紅ほっぺ」と様々な品種のいちごを、お店で購入出来る様になりました。

「あまおう」のネーミングは面白く、「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」のそれぞれの頭文字をつなげて「あまおう」とネーミングされ、「大粒いちご」の流行を作り出しました。

行方市の「イチゴ」栽培は、他地域の畑栽培とは違い、霞ヶ浦沿岸地域の、田んぼの中で栽培していることです。行方地域の「イチゴ」は、穏やかな天候、肥沃な土と太陽の恵みを燦々と受けて、色・艶・糖度・鮮度いずれにおいても他の地域に勝るとも劣りません。「イチゴ」は、行方地域を代表する作物の一つです。

β. カラダに良い優しい食材

ご存知の通り、「イチゴ」の中には様々な機能性化合物が含まれています。特筆するのはビタミンCで、レモンとほとんど変わらない量のビタミンCが含まれています。文部科学省の食品成分データベース2010によると、レモン果汁100gと「生イチゴ」100gのビタミンCの含有量は、それぞれ50mg、62mgとレモンを凌ぎます。レモンを100g食べることは難しいですが、「イチゴ」であればあっと言う間に食べられます。ビタミンCには高酸化能を有します。カラダが錆び付かないように働いてくれます。また、カリウムが多く含まれ、中年の方、特に生活習慣病の方やその予備軍の方々には毎日食べて欲しい食材の一つです。

γ. 『イチゴ』は偉い!

通常、「イチゴ」の粒は10g前後です。最近は極大の1粒30g位のイチゴが好評に流通している様です。最近の「イチゴ」は品種改良により甘みも良好で、機能性成分もタプリ入った「イチゴ」が市場に出回っています。「イチゴ」の機能性を知って、カラダの改善に美味しい「イチゴ」を是非ご活用下さい。

最初に特筆すべきは「ビタミンC」含有量
厚生労働省の指標によると、日本人の大人が1日に必要とするビタミンCの量は、100mg/日ぐらいの様です。同量を生の「イチゴ」で摂取しようとすると、10g/粒のイチゴを15粒位食べると1日に必要な量を摂取することが出来ます。食事は、バランス良い食事が基本ですが、「イチゴ」は日常的に「ビタミンC」を容易に摂取出来る食品の一つです。「ビタミンC」は、カラダの錆を予防してくれる働きと共に、精神的な疲れを癒してくれる効果があると考えられます。
カリウムが豊富に入っています
意外に知られていないのが、カリウム量です。「イチゴ」100gの中には、170mgのカリウムが含まれており、このカリウムが体内のナトリウムバランスを整えることにより、生活習慣病を改善する効果が期待で来ます。一般的に体内の水分量の管理をしているのがナトリウムとカリウムのバランスで、塩っ辛いものを好んで食べると、塩気を薄めるために水分を大量にとることになり、カリウム摂取によりナトリウムを体外に排出効果が期待出来ることから、体内の水分管理をカリウムにより行うことが出来ます。ヒトによりますが、水太りで高血圧の方は、塩っ辛いものを好み、体内のナトリウム量が多いと考えられますので、是非、カリウム量の多い「イチゴ」を毎食食べてみてはいかがでしょうか。もし、病院に通って居られる場合には、事前にお医者さんに相談されるようにお願いします。
ペクチンの機能性が期待できます
ジャムになる果物には必ずペクチンと言う食物繊維が入っていて、このペクチンが素材のつなぎ役となってジャムになります。このペクチンですが、ペクチンには便通改善や脂質代謝改善、動脈硬化予防、健胃、大腸がん予防など様々な効果が期待出来ます。「イチゴ」にはこのペクチンも豊富に入っています。

δ. 行方の『イチゴ』が注目されている訳

「イチゴ」は、通常畑で作られるものですが、「行方イチゴ」栽培の特徴は、“田んぼ”の中で作られています。水田の転作作物として「イチゴ」栽培が始まりました。“田んぼ”での「イチゴ」栽培をする利点は、「甘さと酸味のバランスが良く、赤色が鮮やかで、ほかのイチゴに比べ水分が保たれ鮮度が落ちない」と、「イチゴ」にとって最良な環境での栽培が行われています。田んぼ育ちの「イチゴ」を是非ご賞味下さい。期待を裏切らない一品だと確信しています。

ζ. 「イチゴ」の機能性研究

  • 金沢一樹、植物性食品の非栄養性機能性成分ポリフェノール、オレオサイエンス、第7巻第8号、p317-p325
  • Carl L. Keen、フラバノールの機能性、AHCC研究会、AHCC Newsletter Vol.7No.1、P4-P5
  • 堀江秀樹、野菜の品質評価の現状と展望、農研機構野菜茶業研究集報(3)、P123-P127

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