なめがた美味しい素材#1:サツマイモ

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α. 歴史

サツマイモは、中南米原産でヒルガオ科サツマイモ属の植物です。私達は主に地下茎が太く成長した芋を食していますが、葉や茎も食用として利用出来ます。

16世紀の大航海時代にオランダ、ポルトガルなど西欧各国が新大陸を目指し、次々と植民地化しました。それら新大陸から新たな食材として多くの作物が欧州から本国に持ち帰り、サツマイモもそれら作物の中の一つです。

日本へは彼らがフィリピン(ルソン島)、中国(福建省)経由で1604年頃に宮古島に伝来したようです。当時は、中国からの芋・外国の芋と言う意味で、【唐芋】と呼ばれていたようです。宮古島から九州鹿児島へは3つのルートが推定されています。鹿児島(薩摩)地域は、桜島による火山灰土で、水利に関しても不利な地域でした。そんな土地柄にサツマイモは適合しました。また、当時、島津藩農政担当の前田利右衛門の政策により鹿児島地域で広く耕作されました。

江戸時代に起った亨保、天明、天保の3大飢饉を、鹿児島(薩摩)地域はサツマイモで乗り切った(餓死者を出さなかった)ことから、青木昆陽がサツマイモを救荒作物として徳川吉宗に提案しました。青木昆陽は、鹿児島(薩摩)からサツマイモの苗を、現在の千葉市幕張付近、九十九里浜、文京区小石川などで、サツマイモ(薩摩芋)の名前で栽培したことから関東近県に広く普及しました。

行方市では、昭和51年(1976年)から行方農業協同組合に甘藷部会が設立されました。行方市では、ここから本格的にサツマイモ生産が始まりました。行方台地は、関東ローム層の火山灰土で鹿児島地域と同様に優良なさつまいもが生産されています。行方市のサツマイモ生産は、鉾田市に次ぐ県内2番目の産出額を誇ります。

β. カラダに良い優しい食材

サツマイモに限らず、一般的に芋類はエネルギー量を確保しやすく、痩せた土地、少水でも生産出来るメリットを有し、芋類は世界の食料危機を救う作物とされています。

サツマイモは、100g中に生芋で132kcal、干し芋にすると、同じ100g で303kcalと、余分な水分を除く事で多くのエネルギー摂取を可能とします。

カリウムが豊富に含まれ、生活習慣病の患者さんには重宝な食材です。また、食物繊維が豊富に含まれ、便秘予防と大腸がん予防が可能です。紫芋やお芋の赤い皮に、アントシアンやカフェ酸などの機能性(抗酸化)物質を持ち、毎日の食事に取り入れることで、様々な疾病予防の可能性が広がります。茎や葉には、お芋本体よりも豊富な機能性(抗酸化)物質を含んでいます。付け合わせや箸休めなどでサツマイモの葉や茎を献立に加えることで、より多くの機能性物質をカラダに取り込むことが出来ます。

γ. 行方地域で生産されている『サツマイモ』

行方市で採れるさつまいもの相関図
べにこがね
行方地域オリジナルのお芋です。行方産「ベニアズマ」の中でも優良な品種をJA行方が選別しています。ホクホク系で、甘みのバランスが絶妙なお芋です。
ベニアズマ
鹿児島県指宿市の九州農業試験場で、「関東859」と「こがねせんがん」を交配した品種です。茨城県、千葉県など関東を中心に生産されています。加熱するとホクホクとねっとりの中間の食味を示し、糖度のバランス絶妙です。
べにまさり
九州農業試験場において、「九州104」と「九系87010-21」の交配により作られた品種です。ネットリ系の食味でバランスの取れた糖度が魅力です。
べにはるか
「九州121」と「春こがね」の交配により作られた品種です。蒸し芋にすると糖度が高く、食味の良いお芋です。貯蔵中に糖度促進しやすく、保存性に優れます。

その他、多彩な品種を行方地域では栽培しています。行方で、ご自分のお好みに合った味を見つけよう!

δ. 行方の『サツマイモ』が注目されている訳

ζ. 『サツマイモ』の機能性研究

  • 石黒浩二、吉元誠、鰐田仁人、高垣欣也、サツマイモ茎葉の血圧降下作用、日本食品化学工学会誌Vol.54, #1,p45-p49
  • 吉本誠、サツマイモ茎葉に含まれるポリフェノール類の薬理作用、食品工業誌 48(6), P69-P75
  • 宮崎丈史、都築和香子、鈴木建夫、サツマイモに含まれるアントシアニンの組成と構造について、園芸学会誌 60(1), P217-224
  • 柴田圭子、渡邊容子、根岸由紀子、安原安代、サツマイモのクロロゲン酸誘導体およびDPPHラジカル補足活性に及ぼす加熱調理の影響、日本調理科学会誌 38(4), P324-P332

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