なめがた美味しい素材#20:コマツナ

komatsuna

コマツナ日本国旗・Japanese mustard spinachイギリス国旗アメリカ国旗・小松菜、油菜中国国旗

α. 歴史

コマツナの原産地は南ヨーロッパの地中海沿岸と言われています。日本へはカブの一種「茎立菜(クキタチナ)」というかたちで中国から伝わりました。その後、改良が進み、江戸時代中期にコマツナは誕生したと推測されています。東京都江戸川区の葛西、小松川地域で栽培されていたことから「小松菜」の名が付いたそうです。この名前は江戸時代に記された書物によく出てくるため、関東では広く普及していたようです。その後は全国に広まり、複数の系統が存在しています。新潟県の「女池菜(めいけな)」や「大崎菜」、福島県の「信夫菜(しのぶな)」、関西の「黒菜」などがコマツナの仲間だといわれています。

現在、コマツナの栽培は埼玉県をはじめとした首都圏、もちろん東京都江戸川区でも盛んに行われています。

β. コマツナはカルシウムの宝庫!

コマツナには、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンKなどのビタミン類とカルシウム、カリウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。中でもカルシウムが非常に豊富で、牛乳100g中のカルシウムが110㎎であるのに対し、コマツナは100g中におよそ170㎎も含まれているのです。また、ビタミンKはカルシウムの吸収を促進するため、栄養の吸収という面からも効率的な野菜だと考えられます。

γ. どんな料理とも相性Good!

コマツナやその交配種には、血糖値を低下させる、または血糖値の上昇を抑制する作用があるとされています。平成19年の国民健康・栄養調査によると、日本において、糖尿病の疑いが強い人は約890万人いるといわれ、その多くは生活習慣病が原因の2型糖尿病です。生活習慣病は運動不足や食生活の偏りから生じます。そもそも糖尿病とは血糖値が高くなる病気です。血糖を下げるインスリンというホルモンがうまく作用しなくなると、糖が細胞に取り込まれなくなり、その結果、血中の糖の値が上がってしまうのです。血糖低下作用は、糖尿病の予防や治療に重要な作用です。ただし、効果を期待するあまり、特定の食品を過剰摂取することは危険です。あくまでもバランスの良い食事と運動をすることが基本です。「健康日本21」では、国民の健康づくりのために野菜を1日に350g以上とり、このうち緑黄色野菜を120g以上とることを勧めています。この中でコマツナは緑黄色野菜に含まれますので、日々の食事にうまく取り入れられると良いですね。

 

参考文献

・「小松菜又はその交配種を含む血糖低下作用を有する機能性食品及び薬剤」 金井 武夫
・厚生労働省 糖尿病ホームページ

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